2019.7.9
2018年上海ペットフェア視察
昨年2018年8月に中国最大のペット用品フェアを視察に、弾丸1泊2日で行った上海ツアーは、今までのヨーロッパとは違う世界で大変刺激的な経験でした。上海の空港からは中国語しか話せないドライバーとの筆談指示でホテルへ行き、ドキドキしたことも今は良い思い出です。
上海は羽田から数時間で到着する異次元の世界でした。街のあちこちで走る日本にはない型のバイクと多くの車。その交通量の多さは、すさまじいものです。
通訳つき、案内つきの団体旅行だったので、中国語が全く話せない私でも安心して参加できました。驚いたのは、中国の商習慣。現地の人々は、紙幣の信頼感が希薄という理由で、スマホによる支払いや両替はごく一般とのこと。日本ではまだキャッシュレスが浸透しているとは言い難いですが、中国ではすでにごくあたりまえ。
そしてインターペット並みの広い会場は、日本とは違ったペット用品が並び、これまた驚きです。たとえば、超豪華な犬や猫用の服。着飾った犬たちは、いったいどこで披露するのか首をかしげたくなります。
犬の用品も、自動ドライヤーに見られるように、これまた日本とは違った発想から作られた商品が散見されました。ヨーロッパだったら、動物虐待になっていたかも。中国でのペット市場も年々盛況になっているようで、来訪者の数を見る限り、右肩下がりの日本はすでに追い越されている感は否めません。
ペットフェアを視察して感じたことは、犬に対するヨーロッパの人たちとは違う感覚。個人的には、その相違点の理由は、犬の能力が生活の向上と直結する狩猟民族と、直結しない農耕民族との違いと考えています。どちらかというと、日本もヨーロッパより中国に近い部分がもちろんあることを見逃していけないように思います。それは、トレーニングにあまり関心がなさそうなこと。
フェアには、トレーニングに関する商品ブースは皆無でしたが、ショップでクリッカーは販売されており犬笛つきで、吊り下げている糸が伸び縮みする便利ものがありゲット。価格は、全体的に日本より大変安く同行したトリマーの人は、かなりたくさんの商品を購入。今、世界中で、飼育犬種は掲載環境の下向により小型犬に移行する動きがあるそうですが、ここ中国上海でも用品からその流れを感じました。