昨年2018年は、ドッグダンス競技会エントリーでオリオンと10月にスイスへ赴いたほか、3月に英国の世界最大の犬イベント・クラフト2回目の見学、7月にデンマークにオビディエンス&ドッグダンスセミナーを見学、8月に中国最大の犬用品展示会を見に行ったりと、4回も海外に行き、各国の犬事情にふれました。

私の見た限り欧州では、競技会にエントリーする犬は8~9割はボーダーコリー等の作業犬種。しかし、今年4月にドッグダンス競技会審査とセミナー講師で訪れたニュージーランドは、違いました。小型犬もMIX犬もたくさん、ドッグスポーツをオーナーさんたちと楽しんでいました。

一見、ボーダーコリーにしか見えないMIX犬から、小型犬の2犬種以上のMIX犬の子たちなど、オーナーさんが大らかにドッグ・スポーツを楽しむことが生活に根づいているようです。欧州では「競技は作業犬で」みたいな雰囲気があり、犬種選びにも影響しているようです。8月にデンマークをお訪れたとき、ミリアム・ソンダーガードさん(2015年FCI府オビディエンス世界チャンピオン)に、「チワワちゃんも飼っていますが、その子で競技会に出ないんですか?」という聞いたら、「冗談を言わないで」と回答でした。

ニュージーランドは日本と同じ島国なので、割とシャイな方が多いそうで、入賞しても飛び上がらんばかりの喜び方は少なく、むしろ応援している方、拍手しているご友人たちの方が大盛り上がりで、人柄の温かさを感じました。

ラリーオビディエンス競技会の併催されていましたが、チームに分かれ、応援合戦を繰り広げていました。こういう空気感、もっと日本にあってよいように感じます。ドッグスポーツは、見ている人も参加している人も一体になれば、楽しさは何倍になるはず。

それには、ニュージーランドのように日常生活の中で、犬が大手を振って楽しめる環境があれば、もっとドッグスポーツ観戦者も増えるはず。。と思ってしまいます。