ドッグダンスを知って始めたドッグ・スポーツ。それは、私の人生を変えたターニング・ポイントでした。うちの犬たちとの出会い、世界の犬たち、そしてその子たちのパートナーさんたち、、海の向こうにいる犬と人との交流の始まりでした。

今年4月にドッグダンスのセミナー講師と審査員の仕事で渡った、ニュージーランド・オークランドでの体験は、私に多くのかけがえのない学びを与えてくれました。

大きな感銘を受けた一つ。まず、ニュージーランドの人たちの犬の扱いです。

競技会の審査進行上は、ちょっと困ることではあったのですが、演技開始間際まで出陳を検討している姿でした。それは競技の順位を気にしてのことではありません。

犬の体調ややる気を重視して、慎重に考えているのです。基準は「競技でよい成績を出せるか否か」ではなく、「出場することが自分の犬や、ハンドラーである自分にとってベストな選択であるかどうか」ということです。その考えは、自分の姿勢も考えなおす機会となりました。

大会は、最年少10代のソフィーさんとPIPちゃん(ピジョンフリーゼとマルチーズのMIX)が優勝したのですが、彼女は、次の日の私のセミナーは、犬を休ませたいということで見学者として参加しました。プライベート・レッスンも受講してくださる熱意があり、真面目な方でした。

犬の気持ちにたつこと、それがすべてに優先すべきことと改めて実感しました。